この時期に満開 白銀の花 – 山奥小屋暮らし 三章

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この時期に満開 白銀の花

投稿日:2020年1月2日

バイクで買い物やらなにゃらで街中へ出かけていたのだが店から出てみると雪がチラ付き始めていた 町でも降り始めたのなら山にもっと近い我が小屋ではきっとこれ以上の雪が降っていることだろう

道路に積もるまえに予定を切り上げて早めに帰宅することにした

小屋に近づくごとに雪の量が増えてくる この時期になると落葉樹はすべての葉が落ちて裸木になっているのだが雪が枝などに積もり始めてまるで白銀の花が満開になったような景色に変わる

そんな光景をみるとまたシベリアの風景を思い出すのだ

シベリアには日本のように四季がなく常に雪に閉ざされた極寒の地帯

あの土地ではまるで桜が満開したように白銀の花が咲き誇りそれが一年中散ることがない

まるで時間さえもが止まってしまったような世界

それでも生き物は生活している 

私は今日も分厚いコートを頭から被り 寝そべった状態で銃を構え獲物が現れるのをひたすら待ち続けていた すでに二日目に入り上に掛けたコートも雪で覆われ周りから観ても自然の一部になってしまったような錯覚がする

そう白銀の花を咲かせたあの大木と私は今 一つの存在になりつつある

獲物がみつからなければやがて私もここで生命活動が止まりあの大木の養分となり本当の意味で一つの存在になるのだろう

以前 同じような状況で無垢な雪ウサギと仕留めたとき綺麗な深紅の花が白銀の世界に一凛咲いたがその時のことを思い出して想うのだ もしも私がここで尽きるようならいつか大木と一つになりあの高い枝先に一凛の紅い花となってこの大地を見渡せたらどんなに良いだろう

そこには悲しみも寂しさも寒さもなく ただそこにあり続ける花になる

そんな物語が頭の中に思い浮かべながらなんとかバイクで帰ってまいりました!!

シベリアとか行ったことねーし もしかしたら雪のない季節があるかもしれんやんw

まぁ空想してしまうのはいつもの病気なので仕方ないね

満開に咲く 白銀の花

故郷のシベリアを思い出しても仕方ない美しさ

(だからシベリアなんて行ったことないだろうw)

ツリーハウスもこの通り 

せっかくなのでこの景色を上から見て楽しみました

お手製の薪ストーブも搭載されているのでそれで温まりながら前面のドアを全開に開け素晴らしい景色を一人占め なんたる贅沢者だろうか

その景色は撮ったのだけどここに住まう者の特権なのでみんなには見せてあげられナイヨ

年末なのでお酒を買ってきたんだけど 普段は飲まないウイスキーを飲みながら咲き誇る花を堪能しました 

この雪が解けはじめて もしもツララが出来るようならそれでロックを飲むのが今後の楽しみです ツララ出来るといいなぁ

そんな小屋の冬の出来事


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執筆者:


  1. すず より:

    明けましておめでとうございます。

    素晴らしい!
    景色もだけど、小説を読んでいるかの様な美しい表現。
    氷柱でウイスキーなんて羨ましいです。
    今年の冬は暖冬とはいえどか雪が降る可能性も高いらしいので気をつけて下さい。
    ま、それも楽しみに変えるキツネさんなのかもしれませんが。

    今年もステキな情報をよろしくお願いします。

    • 仙人郷 より:

      シベリア編は 風景があたまに想い描ける様に細かい描写をわざとしてますからね
      私と同じ絵がうかべば作戦は成功と言えるでしょう
      ただの妄想なのは別にしてw

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