キツネの陶芸教室 焼き編 – 山奥小屋暮らし 三章

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キツネの陶芸教室 焼き編

投稿日:2020年5月18日

少し前に 壺?を 作ったのだがどうやら乾燥したっぽいのでそろそろ焼いてみたいとおもうのである

しかし釜などはもっていないので何かで代用しなくてはならない

そこでいつもの薪ストーブ2号を活用してみようと思う

メインはこの前つくった壺なのだが どうせ焼くならばアレも挑戦してみたい

乾燥して 白くなっている そろそろ良いだろう

これをつくって思い出したのが 以前つくった亀の置物

何個かは焼いたのだが全て割れてからは残りはそのまま放置していた

この際なので全部焼いてしまいたい

全部で3匹のこってた おおきなウミガメと 本当は三兄弟だった残りの2匹

兄は2年ほど前に天国へと旅立った 破裂しながら・・・

さて もう一つ 試したいものがあるので こんなものを造っといた

これで私が何をやりたいのか解ったらすごい!

たぶんだれも正解しないとはおもうw

一見 薄い硯みたいね

これを使うためにはこいつらが必要

るつぼ とよばれるある程度の熱に耐性のある容器

基本の使い方は 中で金属を溶かしたりする

今回は銅と錫を溶かして 青銅を自分で配合したいのだ

なんの為かというと 笙という楽器のリードに使う為である

長い事放置していたがチャンスなので同時に挑戦してみる

先ほどの硯のようなものは これが溶けたものを流し込むための型だ

薄い 板状にして あとで加工しやすくする為の受け皿

さてと・・・ 問題は配合率だ

昔 工場より取り寄せた 青銅は銅92 錫8の割合ものだったが

リードに使うにはちょっと錫の割合がものたりなかった

主にゼンマイなどのバネにつかったりする素材だったのだがもう少し硬いほうがいい

錫の割合が増えるにつれて硬度が増すのだがその分 柔軟性が薄れ割れやすくなる  古代中国や 日本の大和時代に使われいた青銅製のものは文献でしらべると30~50ぐらいのものらしい

錫の割合がすくないとほぼ銅の色と変わらないが 多分だが15パーセントをこえたあたりから金にちかくなる かなり硬度もあがり 叩くと良い音がなる

身近なところでいうと 仏壇に手を合わせる際に チーンとならす おりん というものがそのぐらいの割合の青銅だ

さらに錫の割合をふやすと こんどは白銀のような色に変化していくらしい

そこまでいくと 武器としては良いがリードには向かないので今回は配合率

銅80 錫20ぐらいを目指す

もしも 今回のでデータが取れたら今後の配合率の指針になるだろう

1gから量れる デジタル秤を利用して g単位で計測

まずは錫から乗せてみる ふむふむ 19gか

錫はこれでいいや

しかし今考えるとなせ切よく20にせなんだのか理解に苦しむw

そういう所だゾ! キツネさんの適当な性格は

銅も細切れにして別にはかっといた

このメモをみてなぜ19gだったのか理解した

どうやらカップが7gだったようでその分を引くとちょうどよい数字になったっぽい

銅の重さは50g 錫は12g

これでどのぐらいの配合になるのか調べなくてはならない

まずは総重量が足した数値で62gとなる

62gの内 錫の入っているのが12gだ

そこで上のような式になる

62:12=100:x

もちろんこの100は100パーセントでxが今回知りたい割合だ

62✖Ⓧ=100✖12

62x=1200

あとはスマホで割り算すればよろしい

1200÷62で

19.35483871 となった

つまりこの合金を100とした場合 錫の割合は19,3パーセントだ

ピッタリ20パーとはいかないが 許容範囲だろう

これで準備はととのった

この釜もどきで焼いていきたい

下にブロックを敷いて嵩あげしておく

そこにドン!とメインの壺をのせ 空いたスペースに亀をのせていく

銅と錫の入ったるつぼは 途中で取り出して見やすいように手前に

あとは火が回りやすいように細目の薪を隙間に詰めていく

安定したら太いものを追加しよう

そして火を入れた

入れて間もなく なんか破裂するような音が断続的に起こる

もはや中身を確かめなくても 全てが割れているのを悟った・・・

この白い煙が 火葬場の様にみえてきた・・・

その間にも破裂は続き 多分だが50回ぐらいは破裂したのではないだろうか

そのぐらいボンボンひっきりなしに音がしていた

もう 悲しみしかないので 吸気口をしめて薪も追加せずに 燃え尽きるのを待った

途中でるつぼの様子をのぞいてみたりしたが 全然溶けていなかった

錫の溶解点は低いのでとけていたが銅は1000度以上なので無理だったようだ

釜が冷めたころに開けて取り出してみると やっぱり吹っ飛んで割れていた

ウミガメの頭部だけ残して 胴体は粉々だ

なんと悲しい光景か

るつぼの中身もこのように溶けていなかった

もっとドライヤーなどを使い空気を送り込んで温度をあげないと金属は無理かもしれない

一番 成功してほしかった壺も底だけのこして吹き飛んでいた

灰皿ぐらいには使えるだろうか・・・

ワシたばこすわないので灰皿にもならん

そんな中 奇跡的に 末っ子の亀だけが生き残っていた!!

おお 神よ! ありがとうございます

煤だらけだったので 水で洗い流す

水でコスっても溶けてこないのでちゃんと焼けたような気がする

良し この子は昔叶えたかった姿にしてみよう

元々この亀の置物は背中にコケを乗せる用に作ったものだ

川沿いにいって 甲羅に乗るぐらいのコケを採取してきた

それを 乗せてみよう

ほわーw むっちゃ カワイイ!!!!!

これよこれ 私はこれをみたかったのだ

あとはこのコケが甲羅に定着してくれるとよいのだけど

レトロ金魚鉢にでもビオトープつくってそこで育てていこうかな

他のものは全て失敗におわったが 一つだけでも残ったのがいて救われた

後で調べたら 焼き物は ゆっくり温度あげて ジョジョに焼くらしいね

いきなり上げると 中の水分が膨張して破裂してしまうみたい

それは菊練りで空気を完全に抜いても起こるっぽいから 次回は釜の温度管理を見直してみようか 次回あるかしらんけどw

どうやら300度ぐらいが 正念場らしい

なので100度ぐらいでじっくり中の水分を飛ばしきってから焼けばうまくいきそうな気がするんだけど 次回の予定は未定である

きつねの陶芸教室は 現時点をもって解散とする!!


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  1. 与謝野 より:

    こんにちは。
    面白いことしていますね(笑)。
    子どもの頃、田んぼで「もみ殻」を焼いている中に粘土を突っ込んで焼き物遊びをしていましたよ。たぶん炎であぶるような焼き方より、もみ殻のようなもので全体を包むような焼き方がいいんじゃないでしょうか。少なくともこんな感じに割れたりはしませんでした。もみ殻、おすすめですが手に入りにくいでしょうね・・・。
    田舎っ子で「たき火」が日常的なもので(昔はゴミを家庭で燃やしてよかった)、もみ殻ではなくても炎が落ち着いた時の「おき火」に突っ込むのも似たようなものだとおもいます。長文になってしまいましたが今日は楽天市場で偶然見た品物に「デジャブ」を感じたので来たのです。URLを貼っていきますのでご覧ください(笑)。亀の背中、くぼませて苔が乗せやすくなっています。他にもハリネズミなどがあるようです。楽しい~。また更新を楽しみにしています~。

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